1969-07-10 第61回国会 衆議院 決算委員会 第25号
ドイツあたりにおきましては、おかしな話ですけれども、たとえばイーゲーの染料会社でしたか何かは、三十年でよろしいから一つだけ発明してください、あなたの給与は毎月お払いいたします。何せい、何せい、そんなことは絶対言いません。あなたがこの会社におる間に一つだけ発明してくださいというて、数十名、百名前後の学者を大切にしておった例があります。そのためにドイツの染料の開発というものはすばらしい成果をあげた。
ドイツあたりにおきましては、おかしな話ですけれども、たとえばイーゲーの染料会社でしたか何かは、三十年でよろしいから一つだけ発明してください、あなたの給与は毎月お払いいたします。何せい、何せい、そんなことは絶対言いません。あなたがこの会社におる間に一つだけ発明してくださいというて、数十名、百名前後の学者を大切にしておった例があります。そのためにドイツの染料の開発というものはすばらしい成果をあげた。
こういうことで二カ月くらいすったもんだして、それでは予算委員会で一つやろう、勝負しようというようなことを言っている間に、ドイツのイーゲーがすぱっと入れて、もうそこでやっとこさ通産省が五大メーカーの了解を得て、それで結局トン当たりだいぶ下げてやっとこさ、商機を逸して、損はせなんだがもうけにもならぬという形で出した。
第二は、取消した商標のうち一部の標章、例えばイーゲーのごとき特殊財閥標章については、原則として一定期間一般に使用し、又は商標の登録をすることを禁止するものであります。この標章につきましては三国の通知に従つて通商産業大臣が指定するのであります。なお禁止期間は七年以内で政令で定める予定であります。
応立場だけ申上げましたが、とにかくこの染料の関税の問題につきましては、ドイツのイーゲーが世界的に制覇をいたしております。イーゲーの独占会社が世界的な威力を振つている。アメリカあたりでも勿論現在の染料では足りない。
○波多野鼎君 今の油井君の質問に関連しておりますが、ドイツのイーゲーの染料が世界を制覇しておる事実は誰でもこれは認めておることだと思います。なお、先ほどお話のありましたように、染料の価格というものは生産費によらないで、例えば、競争の強い国、例えば、日本で染料ができておる、建染染料ができているとすれば、日本へは安く売つて来る。併しできないとすれば高く売つて来る。
特許の関係につきましては、先にドイツのイーゲー会社が一九三一年、昭和六年日本で顔料捺染、即ちピグメント・レジンカラーの特許を取つておりました。これは特許は御承知の通り十五年で期限が切れますので、すでにイーゲー会社の特許のものは日本では自由に作れるわけであります。
次に、今度は石炭法においても、日本の硫安工場は、世界の陳列場のようなもので、たとえばドイツのイーゲー、フアウザー、アメリカの方法、イタリー、フランスと、各國の特許をそのとき思い思いに買つてきたものであります。それである工場にまいりますと、一番最初の炉のところはフイアーグ、その次はイーゲー、その次は日本式を使うというふうに、一系路においてもばらばらなものがある。